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屋根の形別 メリット デメリットの紹介
屋根の形別 メリット デメリット
- 切妻屋根 (きりづまやね)
切妻屋根は日本で最も親しみのある屋根です。漫画やお話でもよく出てくる形状で、
屋根の最頂部の棟(むね=屋根面が交差している部分)から地上に向かって、二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をしています。洋風、和風どちらの家にも使用できます。
メリット
構造が単純なので比較的丈夫で雨漏りが少なくメンテナンスも安価です。しかし定期的なメンテナンスは必要になります。重点的にメンテナンスチェックする箇所は棟部・軒先・ケラバの3箇所です。
デメリット
屋根がかかっていない面)の壁には、日光や雨水が直接当たってしまいます。
そのため妻側の外壁は劣化しやすく、定期的に塗装などのメンテナンスを行わないと、雨漏りなどの不安が残ります。
また東西方向に屋根面が来る場合は、太陽光パネルを設置しても発電効率が良くありません。
- 片流れ屋根 (かたながれやね)
片流れ(かたながれ)屋根とは、切妻屋根の半分だけ、1方向だけに勾配を付けた屋根です。
屋根組みは切妻屋根以上にシンプルです。デザインがモダンなため洋風の家で人気があります。
メリット
構造から雨漏りの可能性が少なくなります。屋根面が南向きになるよう設計すれば、太陽光パネルを設置しやすくなります。
デメリット
一面に雨が集中してしまい、大雨の際には、たった一つしかない雨樋から雨水が溢れてしまうトラブルが発生しやすくなるので、気をつけなくてはいけません。
また、屋根がかかっていない側の壁は、風雨が直接当たり劣化しやすいため、外壁からの雨漏りが発生していないか点検するようにしましょう。
- 寄棟屋根 (よせむねやね)
勾配のある4つの屋根面で構成されています。住宅の屋根としては切妻屋根に次いで人気な屋根となっています。洋風和風どちらでも使用できます。
メリット
屋根面を4方向から寄せて支え合っているため、一番耐風性があると言われており、実際、台風や嵐に強いです。
日本の気候に合った屋根と呼べるでしょう。
デメリット
切妻屋根に比べ、複雑な屋根組みになります。
しっかり施工されていれば雨漏りはしませんが、どうしても切妻屋根よりは雨漏りの可能性は高くなります。
また、4方向全てに雨樋が必要になり、その分、わずかではありますが費用的に不利です。
- 方形屋根 (ほうぎょうやね)
一つの頂点から4方向へ、屋根面が同じ角度で傾斜している、ピラミッドのような形の屋根のことです。
メリット
寄棟屋根と同様で、4方向から支え合っているため頑丈な構造で、台風や嵐に強いです。
デメリット
ソーラーパネルを載せられる面積が少なくなります。
- 入母屋屋根 (いりおもややね)
上部は切妻で下部が寄棟の形状で、古くは弥生時代から日本建築ではよく見られる屋根です。
メリット
非常に重厚感のある外観デザインになります。小屋裏の通気が取りやすい構造です。
デメリット
切妻や寄棟よりも複雑な構造になるので、雨漏りの可能性は高くなります。
最適な屋根選びは、プロの業者と相談が一番ですね!